4月30日（水）〈資本騒乱〉世界の物言う株主の提案、昨年最多

〈資本騒乱〉世界の物言う株主の提案、昨年最多

アジア、3年で3倍　企業に非公開化の動き

今日は株主の動向の変化について。

「物言う株主」が増える中で小言を嫌い株式非公開化する動きが増えています。とはいえ単純に非公開化してしまえばいいかというとそういうわけでもなさそうです。

• 物言う株主とは

• アジアでの動き

• 株主の役割とは

• 株式非公開化したとしても成長戦略がないと回復は難しいという結果が出ている

• 物言う株主の増加で「短期的な利益向上」圧力が経営陣に対してかかる

• 欧州では議決権の一部を従業員等が持つという取り組みがあり日本にとっても参考になる

今日は「物言う株主」が世界で増加してきているという話で、この後は「そもそも物言う株主とは？」だったり、アジアでの動きを説明していく予定のためここではそれ以外の話を。

物言う株主の増加で各社の経営陣には短期的な利益向上のプレッシャーがかかり、それを嫌って株式の非公開化を行う企業もあるとの説明が記事内にはあります。

非公開化することで短期ではなく中長期的に経営方針を立てていけるメリットがあるわけです。

じゃあそれで業績は回復するかと言うと、以前日経が出していた記事に株式非公開化をした企業の非公開化しなかった企業で業績の伸びに変化はなかったという結果が載っていました。

結局は企業の成長ストーリーをいかに描けるか、またそれを戦略として落とし込めるかが重要であるというかなり当たり前の話で落ち着いています。

「物言う株主」についても結局は個社ごとで見ていかないことにはその効果や是非はわからないんだろうなという気がしています。

物言う株主とは、株を持ちつつ経営陣に「もっと配当を増やして」「不採算事業を切って」などと具体的に注文を付ける投資家のことです。