4月10日(木)車の炭素繊維、EU禁止案 東レなど先端素材に打撃

廃棄時、人体に悪影響懸念
ニブイチ 2025.04.10
サポートメンバー限定

📰今日のニュース

今日はEUによる炭素繊維の規制について。

💹マーケット

☝️一面のワケ

EUが炭素繊維を含む自動車部品の規制を強化し、環境保護と健康リスク回避を目的とした循環型経済政策を推進している。

📚目次

  • 炭素繊維とは

  • EUでの規制理由

  • ブレないEUの姿勢

🪅ポイント

  • 炭素繊維の廃棄時における微細繊維が皮膚刺激や呼吸器疾患を引き起こす懸念から規制対象に

  • 日本企業(東レ・帝人・三菱ケミカル)が影響を受ける可能性

  • EUの「ELV指令」改正は持続可能な素材設計を促し、リサイクル技術革新を迫る契機に

🎹イントロ

久しぶりにトランプ関税の話から離れたニュースが一面トップにやってきました。

EUは相変わらず持続可能性や環境保護、人権を重視した規制を推進していますしその姿勢に安心もさせられます。

一例としてすべての包装材をリサイクル可能なものにすることだったり、自動車のCO2排出量削減目標設定している(目標達成できない企業には罰金)ことなどがあげられます。

CO2排出規制については「厳しすぎる」と産業界から声が上がり規制を緩和するなど、バランスを取ることに苦慮しつつも環境・社会的課題への解決を目指し、着実に進めています。

アメリカがうちに閉じこもりつつあり、EUでも排外主義的な極右政党が伸長してきています、が持続可能性と人権保護において国際的なリーダーシップを発揮しようと奮闘しています。

今回もそんなEUの意志の表れとも言える規制内容の発表。

日本にも大きく関わる話ではあるので、EUの意志と日本企業への影響と、一緒に考えていきたい思います。

⚫️炭素繊維とは

炭素繊維の歴史は19世紀、エジソンが電球のフィラメントに木綿や竹を焼いて炭にしたことから始まります。

この記事はサポートメンバー限定です

続きは、1829文字あります。

下記からメールアドレスを入力し、サポートメンバー登録することで読むことができます

登録する

すでに登録された方はこちら

サポートメンバー限定
4月30日(水)〈資本騒乱〉世界の物言う株主の提案、昨年最多
サポートメンバー限定
4月29日(火)マレーシア沖でCO2地下貯留、海外で初 政府間合意へ
サポートメンバー限定
4月28日(月)米、自動車船に入港料 新たな貿易障壁
誰でも
4月26日(土)一週間を振り返るニュース10本
サポートメンバー限定
4月25日(金)株の最低投資額10万円に 東証、企業に引き下げ要請
サポートメンバー限定
4月24日(木)トヨタ、商用車で世界連合 日野自・三菱ふそう統合へ
サポートメンバー限定
4月23日(水)BYD、軽EVを日本に来年投入 国内4割市場狙う
サポートメンバー限定
4月22日(火)トランプ政権3カ月 不確実性の刃、米国も削る